村松浩監督(写真=河野正)

 参考までに準優勝した当時の2年生のエースFWが垣田健で、サガン鳥栖のFW垣田裕暉の父だ。

 石井監督退任後は元国際審判員で、98年のJリーグ優秀副審賞を受賞した上荒敬司氏が引き継ぎ、2014年からは名古屋グランパスで活躍した元日本代表の森山泰行氏が5年間指揮を執った。

 村松監督は日本リーグの三菱重工に12シーズン在籍し、引退後は浦和レッズのコーチをはじめ、JFAナショナルトレセン関東地区コーチやレッズのアカデミーセンター長などを歴任。09年には浦和レッズレディースを率いて、なでしこリーグを制するなど経験豊富な指導者だ。

 19年に浦和学院の監督に就任したが、その経緯について「学校側が新しい監督を探していて、レッズにも相談がありました。当時はレッズの育成アドバイザーでしたが、後任も育ちましたし、また現場で指導したい気持ちが強くなりお引き受けしたんです」と説明する。

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