ヴァンフォーレ甲府U-18は見事に1部昇格を決めた(写真=多田哲平)
そのスタンスを貫いて掴んだ1部への切符だった。残り2試合を残して(13試合消化時点)の35得点はリーグトップ(2位は山梨学院高等学校の27点)。6節の健大高崎戦(7-1)、8節の矢板中央(B)戦(6-1)、12節の山梨学院高等学校戦(8-4)ではゴールラッシュを見せた。一方で失点しても勝ち越せる勝負強さが光った。
山梨県リーグ1部を戦った昨季から続き2年連続でのジャンプアップ。今季の戦いは楽なものではなかったが、それでもリーグ首位を走る今季の戦いぶりは小さくない自信になるだろう。
指揮官は「個々の技術レベルやフィジカルの強さがあるチームとのハードなゲームが多くて、選手からすれば、すごく良い経験になった」と話す。
来季の1部での戦いにも期待が膨らむ。多少のマイナーチェンジはあれど、丁寧にボールをつなぎながらゴールに目指すベースは変わらないだろう。
「なるべくそうできればいいですけど、守備の時間は長くなると思います。地方のクラブチームなので、首都圏の選手層が厚いチームとは違う。まずは降格しないように、きっちり戦える土台作りをしないといけないですね」
内田監督はそう言って1部への戦いを見据えた。
(文・写真=多田哲平)
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東2部
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