帝京FW伊藤聡太(写真=会田健司)
「みんなが"また逆転してやろう!"というメンタルでした」
プレミア初昇格を目指す帝京のキャプテンFW10伊藤聡太(3年)は押し込みながら先制される嫌な展開でも自信を持って後半のピッチに立っていた。
このチームで逆境を何度も跳ね返してきたからこその自信。「目は死んでいなかった」と日比威監督も話したように、3年生が"負ければ即引退"の試合でも帝京イレブンは焦らずに、全員が必ず逆転できると信じて戦い抜いた。
12月9日、高円宮杯U-18サッカーリーグ2022プレミアリーグプレーオフ(参入戦)の1回戦が行われ、帝京はプリンス関西王者・興國との一戦で、先制されながらもFKから同点に追いつき、延長でCKからのゴールで突き放し2-1で逆転勝ち。勝てばプレミア昇格となる決定戦に進出を決めた。
「相手が後ろで持ってくるのでFWが走らされて」きつい試合だったと振り返った伊藤。しかし「連動した良い守備から攻撃に繋がって、良い攻撃からCKを取って得点。本当にチームとして素晴らしいサッカーが出来たなと思います」と胸を張った。
興國の最終ラインからのビルドアップに対し、帝京の攻撃陣は引くことなく圧力を掛け続けた。その結果セカンドボールを回収し、相手を押し込むことに成功。流れの中で崩しきることはできなかったが、相手陣内でプレーしていたからこそセットプレーが生まれ、そこから2ゴールを決め切った。
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▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2022プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2022プレミアリーグプレーオフ(参入戦)