京都共栄の内藤翔平監督(写真=会田健司)
3度目の挑戦でプリンスでの挑戦権を得たが、そこには苦悩もあったと指揮官は言う。
「3年生は選手権が最後という日本の文化があるので、"辞めるのが悪い"となってしまう。試合に出れる選手は良いですが、サブやメンバー外の選手にとっては難しいところがあります。今年は『最後はプリンス(プレーオフ)やで!』と言っていたので全員残ってくれましたが、果たしてそれが彼らにとって良い事なのかどうなのか・・・。ただ、結果を残せば残ってよかったと思ってもらえると思うので上がりたいですよね」
1回戦で勝利し、決定戦に進出を決めた際にも内藤監督は自身の判断が正しいのかわからないとコメント。しかし、決定戦で勝利した選手たちは歓喜の涙を流し、ネット越しで見守ったメンバーたちとも喜びを共にしていた。
そしてプリンス昇格を決めた内藤監督は「本気で全国大会を狙っていたので東山戦の0-1は僕の力不足で勝てなかったので悔やまれます。このチームで全国を戦いたかったです。全国大会がなくなったのに3年生が残ってくれて、人の為というより自分のために頑張ろうと言っていたんですが、3年生たちは優しいので後輩のためにと頑張ってくれたと思います」と改めて選手権で全国を逃した悔しさと、それでもまたひとつになって戦ってくれた3年生を称えた。
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▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2022プリンスリーグ関西2部 プレーオフ(参入戦)
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