それでも「自分たち主体でやっているので、自分たちの問題は自分たちで解決するために、フォーメーションやポジションを変えながら相手の状況を見て、相手が今何が一番嫌かを考えてやっています」と思い通りにいかない中で自分たちで状況を改善させるのが今年の履正社の強みだ。

 「みんなイキイキしてやっていたので凄く楽しかったです。これからの試合も楽しんでいければ」

 周りからの期待を背負いながらも、高校最後の全国大会の舞台を楽しむ。念願の舞台に立っても変に気負うこともない。それだけの経験を積んで準備もしてきた。

 「ドイツとスペインに勝ったのを見て自分たちも世界と戦っていけると感じたし、4年後には自分もあそこの舞台に立たないといけない」

 そのためにもまずは日本一を取ってからプロの世界へ。名願は楽しみながら日本一へ突き進む。

(文・写真=会田健司)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権