2試合で10得点とチームは最高のスタートを切ったが、インターハイでは3回戦で敗れているだけに古田は「夏はベスト16で負けてしまっているので、その3試合目の壁を乗り越えないと日本一にはなれない」と油断せず、改善点を突き詰めてさらに上を目指す。

 「FWとして点を取るのも仕事ですが、得点王よりも日本一というとても大きな目標があるので、そのためにチームが勝つための点をとれていれば、おのずと個人の結果も付いてくると思うので、まずはチームの勝利。日本一に貢献していきたい」

 2戦連発ということで得点王も視界に入ってくるところだが、履正社エースはとにかくチームの目標「日本一」に目を向けている。

 「抑えきれないぐらい悔しい想いをしている中でこうやって毎試合大声で応援してくれてほんとに感謝しています」

 そしてこの日もメンバーに入れなかった3年生たちの応援が古田を奮い立たせる。チーム全員の想いを背負い次戦も背番号9は誰よりもピッチを走り回る。

(文・写真=会田健司)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権