ただし一方で「昨年との違いは、試合数が我々は少なくて、育英さんは昌平さんとか苦しい試合をしてきていたので、体力面の問題もあったのかなと思っています。育英さんも本来の力をなかなか発揮できなかった部分はあるかなと」と語る。1回戦から出場の前橋育英はこの準々決勝が4試合目、2回戦からの大津は3試合目だった。

　体力的なアドバンテージがあったとはいえ、公立高校ながら2年連続でのベスト4進出は見事。

【マッチレポート】前橋育英 vs 大津

　山城監督は「僕らもやりたいサッカーができてベスト4に来ているわけではないですけど、履正社(大阪)さんとか(國學院)久我山(東京)さんとか他のチームも敗退している大会で、2年連続でここまで来られているのは、やっぱり熊本県の中学校年代の先生方や色々な方々の支えが積み重なって成果として出てくれたと思っています」と関わるすべての人に感謝の意を表した。

　ファイナルで青森山田に敗れた昨年大会のリベンジを果たせるか。まずは東山(京都)との準決勝に臨む。

(文・写真＝多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権