しかし1点リードで迎えた44分には「相手の監督から"対角"と声も聞こえたので、クロスを上げさせないようにと思ったら、ちょっと滑ってしまって。"ごめん!"って言いながら行ってしまった」と中学時代のPASENO ITAMIのチームメイトであるDF4中村剛琉(2年)へ遅れて飛び込んだプレーで一発退場となってしまい、失点に絡んでしまったところは反省点。

 新チームのメンバーでは数少ないプレミア経験者だけに、宇都宮にはチームを引っ張っていくことも期待される。「去年のFW古田(和之介)君を見てきたので、ハードワークするところはチームの共通理解であります。去年プレミアを戦っているからこそ強度もわかっているので、練習から意識を高く持ってやっている」と相手のレベルや強度の高さを実感しているだけに練習から意識を高く保っている。

 「プレミアで戦う以上はプレミア以外のチームに負けてはダメだと思うので」と決勝進出は当然の事と話す宇都宮。しかし「シュート数が少ないので、シュートの量と守備が課題」と個人もチームもまだまだ改善点があるとも話した。

 古田、名願、西坂の世代が勝ち取ったプレミア残留。その戦いぶりを見てきた宇都宮はプレミア開幕を見据え、まだまだ上を目指す。

 (文・写真=会田健司)

▽第75回近畿高等学校サッカー選手権大会
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