東海選抜戦ではサイドハーフを担った(写真=多田哲平)

 「守備はしっかりアグレッシブにやって、かつ攻撃ではゴール前で決定的な仕事をする。そういう選手になりたい。常にボールに関わり続けて、ゴール前ではひとりで打開できて、クロスが上がれば自分が中で合わせて……っていう。サイドをやるうえではヘディング以外に、ドリブルももっと極めないといけない」

【マッチレポート】日本高校選抜 vs 東海選抜

 4月からは法政大学への進学が決まっている小池。進学の決め手は「縦に速いだけでなく、基本的につないで崩すスタイルが育英と似ていて、自分が入ってマッチングするのが想像できたのが一番大きかった」ことだという。

 これからは日常的にデンソーカップで戦っているようなハイレベルな相手と相対することになる。すでに法政大学の練習にも参加して、その違いは体感済みだが、それでも入学に向けて準備に余念はない。

 「プレースピードには、これから慣れる部分はあるけど、相手を手で押さえたりフィジカル面でもう少し成長しないと、バランスを崩して持ち味のボールタッチが上手くいかなくなる。そこはすぐに改善されるところではないと思うけど、少しずつフィジカルで押し負けないようにしていかないといけない」と課題を語る。

 そのためにもこのデンソーカップは貴重な経験の場だ。

 「得点は毎試合1点取る。あとは大学生相手にボールを失わないことを継続してやり続けていくのがひとつの課題。どんどんコンディションを上げて、最後の試合では大学生と肩を並べるだけじゃなくて、圧倒できるくらいの気持ちでやっていきたい」

 そう小池は今大会のテーマを語った。

(文・写真=多田哲平)

▽第37回デンソーカップチャレンジサッカー
第37回デンソーカップチャレンジサッカー