今年1月の新人戦3回戦で苦杯をなめさせられた相手にリベンジを達成し見事にサニックス杯を3位で締めくくった東海大福岡。

 ゲーム後、大丸忠監督は「リベンジという意味付けはせずに、あくまで自分たちがどうするかというところにフォーカスしてやっていました。前半はボールを握れていたので、後半は動き出しのところを伝えました」とコメント。

 そして「選手たちが自分たちで"こういうことをしたい!"と我々に言ってきたので、そこは成長を感じましたし、当然なにをやるにしてもメリットとデメリットがありますので、チャレンジをして積み上げていこうとやっていました」と、立ち位置や相手へのアプローチの仕方を自発的に考えて提案してきた選手たちに成長を感じたと話した。

 細かくパスを繋ぎ、相手を動かしてスペースが空いたところを突いて速く攻めるのが今年のチームの特徴。先発した選手も、途中から出場した選手も「アクセントを付けれる選手も多い」豊富なアタッカーが揃っている。「あとはゴール前のところで、もうちょっと面白い崩しをやっていければ」と攻めの形は出来ている中でラストの崩しの部分を突き詰めていきたいと指揮官。

 「"ちゃんと勝ち切ろう!"ということで、良いサッカーをしても勝てないとそれまでになってしまう。結果が出ないとダメなので"勝ち切る"というところをテーマにやっています」とやっていて楽しいサッカーを目指しながらも、きちんと結果出せることを目指している。

 全国の強豪を相手に3位という結果を残した東海大福岡。選手たちが楽しいサッカーで結果を出したことは大きな収穫となったはずだ。

 (文・写真=会田健司)

▽サニックス杯ユースサッカー大会2023
サニックス杯ユースサッカー大会2023