方城は韮崎戦でも攻守に奮闘(写真=古部亮)

 それでも高3の先輩とまじってトップチームで揉まれるなかで、ボランチとしての技術と感性を磨いた。

 圧倒的な個人技が自慢の聖和学園にとっては、いかに自分たちがボールを握るかがポイント。その生命線となるのがボランチとあって、「聖和のボランチはボールを奪われずに相手のボールを奪う技術がすごく大事なので、そこを頑張って磨いてきた」。

 最高学年になって中心選手としての自覚も芽生えた。「全国に出た経験がある僕が、やっぱりチームを引っ張っていかないといけない。去年はインターハイ、選手権と先輩が全国に連れて行ってくれたので連覇して全国に行きたい。それにチームとしては全国ベスト8にいったことがないので、そこにいけるように頑張りたいです」

 宮城の技巧派集団に不可欠な、まさに”心臓”だ。方城はチームをさらなる躍進に導かんと意気込んでいる。

(文=多田哲平、写真=古部亮)

▽第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル