浦和カップを3位で終えた浦和レッズユース(写真=多田哲平)
「彼らはミスもいっぱいしましたけど、そのたびにまたチャレンジして成功につなげてくれた。準決勝ではPKで負けましたけど、3位決定戦ではPKで勝ちました。そういう部分でも、達成できなかったことを次の試合でトライし続けて、この3日間ですごく成長してくれたと思っています」
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とりわけ成長したポイントは、「戦う・走る」といった、いわばサッカーのベースだという。
「高校生になったら学年は関係ない。2年生、3年生とどうやって球際で戦うのか、どうしたら走り負けないのか。彼らはこれからAチームに上がってトップで試合に出ていくわけで、そうした年上を相手にどれだけやれるかを見せる場だと伝えてこの大会に臨みました。その部分では初日に比べて強度も出てきましたし、成長を感じましたね」
一方で課題も見えた。
「勝ち切ることができない、ゴールに迫力をもって迫れないという部分。ビルドアップのところからかもしれませんが、そういったクオリティを上げていかないと、ゴールにたどり着けない。パワーもスピードも劣るなかでどうやって得点しにいくかは彼らにとって課題だと思います」
選手たちは今大会を糧にさらに成長するだろう。早くからAチームに絡み活躍する選手も出てくるかもしれない。平川コーチが先導する戦力の底上げが、浦和ユースの飛躍につながるのは間違いない。
(文・写真=多田哲平)
▽第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
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