その寺師監督は「現役時代から山田先生に憧れて、山田先生と同じ日体大に進み母校に戻ってきて、山田先生の元で勉強させてもらっていました。今回、後を任せてもらえることになって、去年最高の舞台に戻してもらって受け継がせていただいたので、良いところを残していきながら自分たちの色も出して頑張っていきたい」と経緯と意気込みを語った。

 寺師監督は大学を卒業し母校に戻り9年間コーチを務め、10年目のタイミングで監督就任となった。「山田監督の後を絶対に継ぐという決意で大学も行って、指導者になりましたので、夢がひとつ叶いました。今日は負けてしまいましたが、ガンバさんとも試合が出来て幸せな時間でした」と敗戦の悔しさと共に長年目指してきたものが形になった瞬間を噛みしめた。

 山田監督の元、近大附でプレーしていた当時を「僕が近大附で現役の時は関大一さんが全国で3位になった学年で、上の代も下の代も全国に行った中、自分たちの学年は全く結果を残せませんでした」と振り返る寺師監督。その時の悔しさもあり「指導者になってリベンジしたい」という意識が芽生えたという。

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