恵まれたガタイとスピードを武器に1年次からトップチームで出番を掴み、U-16日本代表候補やU-17日本代表に選ばれた小田だったが、2年次の昨年は苦しい1年を過ごしている。春に右ひざのじん帯を痛めると、7月末のインターハイ本選で復帰しながらも、その後8月に再び右ひざを負傷して離脱。それからはコンディション調整に苦しみ、先発から外れる時期が続いた。
「焦りというか怖さみたいなものがありましたね。高2って大事な時期だし、後輩にスタメンを取られたり、他の選手も調子を上げてきたり、自分がいつメンバーを外れるか分からない、そんな恐怖を感じていました。自分が試合に関わって点を決めないとチームが勝っていてもどこか納得できなかったです」
精神的にも苦難を味わった小田だが、とはいえ負傷した時期を無駄に過ごしていたわけではない。トレーナーと二人三脚でアジリティを高めるためのフィットネストレーニングに励んだことで「課題だった初速が成長した」という。
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