武南は狭山ヶ丘に1-0で勝利を収めた(写真=多田哲平)
「『パス回しのテクニック』というものがある。教科書通りのパスのなかにひねりのあるパスを加えることで選択肢が増えて相手を混乱させられる。ひねりという意味で”武南流”のアイデアを植え付けているんですけど、きょうはひねってばかりだった」と指揮官は、一辺倒の攻撃に苦言を呈した。
それでも結果的に勝ち切ったところに今季のチームの勝負強さが垣間見える。「そこはよくやったなと」と内野監督も評価。「前はこういうゲームを落としていたんです、チャンス一本でやられてしまうとか。引かれるゲームもあるという、これも経験。だから次は大切にします」
一戦一戦が貴重な経験。シーズンはまだ始まったばかりなのだから、なおさらだ。2月の新人戦で優勝したことについても「そこが最終目的ではない。選手たちも優勝したからと言って『やったー』と過剰に喜ぶことはない」と過信にはつながっていない。「次、この関東大会を勝って、インターハイ、選手権を見る。目指すのはそこ。それを考えたら、1試合1試合強度は上がってきていますけど、まだまだですね」と口にする。
「最終的には、選手たちに最高の判断をできるようになってもらえたらいい」と言う内野監督はさらなる成長を誓う。今季の武南は「判断力」がテーマになりそうだ。
なお武南は、4月22日の準々決勝では本庄東と対戦する。
(文・写真=多田哲平)
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▽令和5年関東高校サッカー大会埼玉予選
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