打点の高いヘディングが武器。分かっていても止められない強さがある(写真=多田哲平)
苦しいリハビリを経て公式戦に復帰したのは高2の半ば。それでもプレーできなかった間にグングンと体格が成長し、もともと平凡だった身長は復帰した頃には185センチとなっていた。
そして復帰後は瞬く間にレギュラーを勝ち取り、T1リーグや選手権予選では得点源として活躍する。長かった怪我の期間を乗り越え、今では「実際に修徳に入って良かったと思うし、少しはプロに近づけている感覚もありますね」と充実感を語る。
また今年は最上級生になり、エースの自覚が強くなり、進路をより意識するようにもなった。「やっぱり求められるのは得点。それに、すぐにプロになるためにも今年結果を残し続けるしかない。そういう想いは強い」。
理想のFW像はベルギー代表のロメル・ルカク。ポストプレーとヘディングが特長の世界的ストライカーに自分を重ね、そこに近づこうと日々研鑽を積んでいる。
特大のスケール感が漂うエースが修徳を力強く牽引する。次戦は、昨年度王者であり、第101回選手権代表校の成立学園との準々決勝。「今年の修徳は、東京の中で一番の能力だと思っています。だから自分たちのできることをいつも通りやれば成立にも勝てる」とンワディケは自信を口にした。
(文・写真=多田哲平)
▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
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