PK戦ではそれまで出場していたGK大橋陽翔(3年)に変え、GK金子達(3年)を投入。金子はいきなり相手のPKを止めるなど、この采配が見事に的中した。渡邊監督は「生徒たちと話をしたら『達(いたる)に任せてください』ということだったので、私はもう“わかったわかった”と。交代に関しては私というより生徒たち主導での部分です」と交代について明かした。

 昨年の関東予選では準決勝で日大藤沢に延長戦の末に敗れた。その悔しさは胸に残っている。「今年の選手たちは“去年を越える”ということを強く意識しています。“俺たちの方が強い”という気持ちを出してやってくれていて、その部分では私より選手たちの方が気持ち的にたかぶっているんじゃないかと思いますね」と話す。

 次戦について聞くと、渡邊監督は「粘り強く戦うというところがいちばんだと思っているので、粘り強く戦って、最後にパワーをかける。見ている人が心踊るようなプレーを披露したいなと思っていますし、去年の成績は越えたいと思っています」と前を見据え語った。

▽令和5年関東高校サッカー大会神奈川予選
令和5年関東高校サッカー大会神奈川予選