宮原が得意のドリブル突破からゴール決めた(写真=会田健司)
そして、意識が変わったのはもちろん、プレーにも変化がみられる。この2年間ではサイドだけでなく1トップも経験し、海外への武者修行にも行ったことで、ドリブルのキレも増し、ボールが収まる確率も上がった。
ドイツ、オランダ、フランスでのプレーを経験し「海外は日本よりプレスも速くて、デカくて強い。やっているサッカーも強度も全然違う」と練習での意識も変わったと話す。
「ドイツが一番楽しくてやり易かったです。海外は雑なところも多いけど、ドイツはシンプルにパスを出したりするところが日本に近くて、それプラス速くてデカい」とドイツでのプレーに手応えを得た宮原だが、一番好きなのはブラジル。「僕はブラジルのサッカーが好きで、ロナウジーニョやネイマールは楽しんでやっているイメージがあって、僕も楽しんでいる時が一番上手いと思っているので、とにかく楽しんでプレーすることは意識している」。
本質のところではサッカー大好サッカー小僧。良いプレーをしている時は笑顔も増える宮原らしく、どこに行ってもプレーを楽しむことは忘れない。
攻撃面では高評価を得たものの、「日本では相手の目の前で止まるところも、向こうでは強く行くし、相手コートではファウルをしてでも自分のところでボールを取り切れと言われました」と、海外で指摘されたのは守備面。そこは最近のプレーをみても変化が感じられ、宮原のボール奪取からチャンスを作るシーンも増えている。
1年生の時から「高卒で海外に行きたい」と話していた宮原ももう3年生。「3年になって進路も考えていて、でもやっぱり海外に行きたいので諦めていない」とその想いは今も変わらず。
そのためにも、まず目指すはインターハイ出場。プレー強度や守備面も成長した宮原の3度目の挑戦に注目だ。
(文・写真=会田健司)
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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
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