関大北陽MF田中悠矢(写真=会田健司)
5月21日、令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の中央トーナメント1回戦全試合がJグリーン堺で開催。関大北陽は槻の木と対戦し。4-1で勝利し中央トーナメント2回戦に進出した。
前半18分に槻の木に先制された関大北陽、その後も精彩を欠き1点ビハインドでハーフタイムを迎える。
「先に点を取られてみんな気持ち的に焦ってしまっていた。自分も"1点なら"と思いながらもめっちゃ焦っていました」とはベンチで戦況を見つめていたMF田中悠矢(3年)。「ハーフタイムに何を言おうか迷ったんですが、逆に自分が何も言わない方がいいかなと思って」と敢えてキャプテンとしてチームに檄を飛ばすこともなく、ピッチに足を踏み入れる。
すると田中が入っただけで試合の雰囲気も形勢も一変。50m5.9秒の快足を飛ばし左サイドを支配した田中は、46分に同点ゴールを左足で突き刺すと、その後も左サイドからチャンスを量産する。CKのキッカーとして3点目をアシストすると、4点目に繋がるカットインシュートも放つなど、圧巻のプレーを見せ続けた。
「後半から出してもらってここで何もできないようなら、もし勝っても自分はこの先通用しないと思っていたので、"やってやろう!"と思っていました」と強い意志を持って挑んだ35分。見事なプレーでチームを救った。
【次のページ】 関大北陽MF田中悠矢はキャプテンとしてチームを支え、凄みを増したプレーでチームを救う(2)
- 1
- 2
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選