前橋育英戦では鮮やかなFK弾を決めた(写真=多田哲平)
地道な練習が実った。去年からプレースキッカーを任される機会が多かった種田だが、ちょうど1年前は上手く蹴れず、課題に感じていたという。
「去年の今頃は怒られることもあって。だからキックの練習はずっと重ねてきました。上手い選手の映像も見たり、自分のキックを分析して力が入りすぎている部分とか癖を調べたりして。今は適度に脱力して蹴るようにしていて、今では課題がストロングになりました」と話す。
参考にするのはマンチェスター・シティに所属するベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネ。目標は「世界で活躍するプレーヤー」だ。
「そこに一歩ずつでも近づいていきたい」と語る種田は、そのためにも「10番は責任が伴う番号だし、アタッカーである以上、チームを救える選手にならないといけない。自分が得点すれば、味方も自信を持って守備ができる」と力を込める。
巻き返しを図るチームを浮上に導けるか。「アルディージャには小4から長い間お世話になっているし、降格させてしまったら後輩に高い舞台でプレーさせてあげられなくなってしまう。その責任がある。もちろん力を入れすぎてしまったら自分のプレーが出せないので、リラックスしながら毎試合臨んで、高みを目指していきたいと思います」。種田はそう意気込んでいる。
(文・写真=多田哲平)
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