Bチームでは10番を背負う(写真=多田哲平)
悩みに悩んで決めたというが、その決断が正しかったと思えるよう、帝京では一層真摯にサッカーに打ち込んでいる。土曜日にプリンスリーグを戦い、翌日にT3リーグに出場することもある。入学して3か月、実戦経験を豊富に積みながら、ここまで充実した生活を送れているという。
「1年生の早い段階からトップの練習や試合に参加させてもらって良い経験ができていて嬉しいです。まだ上手くいかないこともたくさんありますけど、来年からチームを引っ張っていけるようにこれからも頑張っていきたいです」
高校に上がり、特に大きな進歩を実感しているのが技術面。「ドリブルだけではなくパスを上手く混ぜながら崩すので、すごくやりがいを感じます。プレーの幅が広がっている感覚があって、パスやトラップの基礎技術が上がっているのが自分でもわかります」と嬉々として話す。
そんな久保の理想は「なんでもできるアタッカー」だ。
「サイドをやっているので、夢樹くんはもちろん憧れですし、プロでは三笘(薫)選手みたいに縦に抜けられて、中にも入っていける、いろんなことができる選手になりたいです」
進境著しい1年生アタッカーはさらなる成長を期している。
(文・写真=多田哲平)