旭川実の庄子羽琉は選手宣誓の大役を務めあげた(写真=多田哲平)

 最後は、選手宣誓。選手代表の大役を任されたのは旭川実のキャプテンDF庄子羽琉だ。地元開催の全国大会に向けて庄司は以下のように言葉を紡いだ。

 「宣誓。我々選手一同は、監督やコーチ、家族などたくさんの方々に支えられてサッカーをすることができています。高校3年間大好きなサッカーに打ち込んできましたが、これまで色々な活動が制限されるなか悔しい想いもしてきました。しかし長く続いたコロナ禍も落ち着き始めたなかで、それぞれの選手が強い心を持ち、マイナスをプラスに変え、自分たちで工夫をし、仲間とともに努力してきました。

 また今年は36年ぶりの北海道インターハイ全国大会が18年間過ごしてきた地元・旭川で開催されることになり、多くの方々に応援していただける最高の舞台でサッカーができることに改めて感謝しています。そして、この広大な北海道の地で、この大会に関わる全ての人々に勇気や感動を与えられるよう、全力でプレーすることを誓います」

 無事に選手宣誓の任を務めあげた庄司は、開会式後に以下のようにコメントしている。

 「今日まで頭のどこかに選手宣誓のことがずっとあったので、スッキリしています。あとは大会に臨むだけです。地元開催ということで、いろんな人に支えられているのを準備をしながら感じていたので、そこはしっかり伝えたいなと。そして自分たちはプレーで恩返しできると思っています。その想いを言葉にしました」

 『轟かせ魂の鼓動 北の大地へ大空へ』というスローガンが掲げられている今大会。選手たちには、魂でぶつかり合う姿を、北海道民ならず全国に届けてほしい。夏の熱い戦いの火ぶたが切って落とされた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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