壇上でも毅然と振る舞った(写真=多田哲平)
また旭川市としても芝の整備など、今までサッカーのグラウンドとして使ってこなかったところも様々な整備を何年もかけて行ってきたと聞いております。しかし、みなさんの地域に比べると、旭川市のサッカーの環境は、もしかしたらあまり十分でないのかもしれません。しかし、このインターハイというこの大会が旭川にサッカーがさらに根付いていくきっかけになってくれればいいなと願っております。
そして最後になりますが、開催地のいち生徒として、青春をサッカーに注ぐ姿というのは本当にかっこいいです。それは私だけでなく、みなさんのプレーを目にするすべての人たちに勇気を与えるものだと思います。みなさんの姿にはそのような力があるということを忘れないでいてください。本大会が、本大会に関わる全ての人にとって、人生のなかで大きな思い出となることを祈念しまして、私の挨拶とさせていただきます。最後に、私の学校の目標でありますこの言葉をみなさんに送って終わりにしたいと思います。『シマレ ガンバレ!』」
最初から最後まで淀みなく語り、完ぺきに大役をこなした高野は開会式後に「緊張しました(笑)。全国大会に来ているのはこれから日本代表に選ばれたりワールドカップに出るかもしれないような将来有望な選手ばかり。そんな人たちに見られていると思うと、結構緊張しました」と安堵の表情で振り返る。
そんな高野にとって、全道で10人程度で取り組んでいる学生推進員としての仕事は「いろんな経験をさせてもらえるので楽しい」そうだ。「僕たちは支える側であって、主役は選手たち。選手たちにとってインターハイは人生がかかっている場なので、それを僕たちも人生をかけて支えるんだという心意気でやろうと僕は初めから決めていたんです。そこからずっと本気でやってきました」とその想いの熱さを語った。
ついに開幕するインターハイに高野も「すごく楽しみです。旭川で開催されるというのが本当に夢みたいです。すぐに行けるような場所で、歴史に残る試合が行われるのはドキドキワクワクですね」を胸を昂らせている。
(文・写真=多田哲平)
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)