青森山田を率いる正木昌宣監督(写真＝多田哲平)

　今後の重要テーマは守備だ。今大会の3試合ではいずれも終盤に失点を喫した。プレミアリーグも含めれば10試合連続で失点が続いているのは、「ゴールを隠す守備」を合言葉としている青森山田にとって看過できない課題である。

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　「インハーハイは1回戦も2回戦も思っていたような形でゲームを進めていなかったのは正直あった。やはり失点がなくならなかったのが本当に気になっていた」と正木監督が明かせば、キャプテンのDF山本虎(3年)は「後ろがゼロで抑えられなかった。初戦からずっと、そういう隙があったのだと思う」と悔しがる。山本とCBコンビを組むDF小泉佳絃(3年)も「最後のところで詰めが甘かった」と涙ながらに口にした。

　「良い守備ができれば必ずうちは点が取れる自信があるので、最低でもゼロでいければ負けることはなかったと思う」という正木監督。「まずはこの大会をしっかり分析して、リーグで締めるところを改善して戦いたいと思います」と語気を強めた。

　「負けたことがある」というのが、いつか大きな財産になる。インターハイの悔しさが、プレミアリーグ、選手権での奮起につながるはずだ。

(文・写真＝多田哲平)