矢板中央の高橋健二監督(写真=会田健司)

 8月2日、令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の準々決勝第1試合で、矢板中央(栃木)は国見(長崎)と対戦し、0-0からのPK戦で敗れ無念の準々決勝敗退となった。

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 相手にほとんどチャンスを作らせずに完封し、押し気味に試合を進め、後半には決定機も作りながらPK戦で敗れてしまった矢板中央。試合後、髙橋健二監督は「得点できなかった事が本当に悔しかったですね。ゲームの中で勝負を決めたかった。ほとんどもうシャットアウトできたかなと思ってたんだけど、でもやっぱり点を取れないところが。。。後半勝負だと言っていて、あれだけセットプレーがあって取り切れなかったのが大きかった。(CBの2人が)良かっただけにね。勝たせてあげたかった」と試合を振り返り、ゴールをこじ開けられなかった事を悔やんだ。

 残念な結果となってしまったが、もちろん収穫も多かった。空中戦の強さとパワーで抜群の安定感を披露したDF梶谷皇光斗(3年)とCBでコンビを組んだDF清水陽(2年)の台頭はその最たるところ。「まだ二年生ですからね。将来が楽しみだと思います」と指揮官も太鼓判を押した。

 「まずは厳しい県予選をしっかり勝ち抜いて、もう一回挑戦したいなと思います。能力をしっかり上げていくこと。やっぱり後はプレーの精度を上げていくこと。そこだと思いますね」

 矢板中央はこのインターハイで積み上げた経験を生かし、ここから最下位に沈んでいるプリンス関東1部での巻き返しと選手権に向けてまた再スタートを切る。

 (文・写真=会田健司)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)