京都商、京都学園、京都先端附と名前を変えているため、聞き覚えがない方も多いかもしれないが、元々は数々の日本代表選手を輩出してきた古豪。昨年の選手権でも3回戦でプリンス関西1部の京都橘を最後の最後まで苦しめ、1-2で惜敗するなど力のあるチームだ。

 「新人戦もインターハイもPKで負けてしまっているので、本来は力があるんですが、勝てないことで自信を付けさせてあげられなかった」と今年は新人戦もインターハイも3回戦でPK戦で敗れ、プリンス勢と当たる前に敗退してしまったことで、自信を持てない時期が続いたと振り返った指揮官。

 それでも「金沢ユースで八千代に1-0で勝てた事で少し変わってきた」と夏に千葉の強豪校に勝利できた経験が選手たちの自信になり、チームの意識も変化してきている。

 近年は京都橘と東山の2校が京都を引っ張ってきたが、今年は京都共栄がプリンス2部に昇格し現在優勝争いを演じるなど台頭。「プリンスで言っても京都勢がまだまだ少ないので、うちもそこに絡んでいきたい。京都学園から名前も変わって、認知してもらうためにも結果を残していかないといけない」と意気込む佐藤監督。

 そのためにも、今大会では勝ち進み名前を世間に認知させたい。その先に関西の強豪校へ仲間入りも見据える京都先端附。

 まずは初戦で16得点で勢いをつけたチームはここからどんな戦いをみせるのか。京都先端附は10月1日に西舞鶴と2回戦を戦う。

(文・写真=会田健司)

第102回全国高校サッカー選手権京都予選