「村井先生も試合前に言っていたんですが、どうせしんどくなるんだから最初から120%で行こうということで、全員が120%を出せたと思います。その結果、足を攣ってしまった人もいましたが、それはしょうがない。自分たちは4部ですけど、(同じく中央T1回戦まで勝ち上がった)山本だったり朝高だったりと、そこそこレベルの高いグループでやってきたので、走り切る体力だったり、粘り強さだったりが付いてきた自信もあった。2点目は取られてしまいましたが、最後まで走り切れたと思います」

 そう話した藤原の表情は清々しかった。負ければ引退という中で4試合を勝ち抜き、この大一番でも納得の試合が出来たからだ。「普通の公立高校で、3年生7人で人数も少ないですし、芝のグラウンドがある訳でもない。小さいグラウンドを他の部活と分割してやるようなチームですが、村井先生に指導して頂いたおかげもあって、真面目さでは負けないように、自分たちのやるべきことを出来たのがとても大きい。村井先生には感謝しかないです」と恵まれた環境がなくても、ひた向きにボールを追ってきた3年間を表現し、村井監督に感謝した。

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▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
第100回全国高校サッカー選手権大阪予選