MF嶋野創太(写真=河野正)
80分で決着がつかずに延長戦へ突入。日本航空はその前半9分、ボランチの立部陽翔(3年)がゴール前から鋭い弾道の一撃をお見舞いしたものの、枠を捕らえられずに勝ち越し点とはいかなかった。冷や汗をかいた帝京第三だが、後半2分、逆襲・速攻から嶋野が決勝ゴールをたたき込んだ。
CB大野羽琉(3年)が自陣で敵ボールを奪取するとMF山岡陸翔(2年)にパス。嶋野が左サイドで球を預かると小気味いいドリブルを開始し、ペナルティーエリアに入った瞬間に切り返してマークを外し、右足でゴール左隅に会心のシュートを蹴り込んだ。
「(相手守備陣の)裏に走って(体の)向きを変え、ゴールに近いルートで進みました。無心でやりました。ボールが来たらフルスピードで運び、ニア(サイド)が空いていたのでちらっと見て、思いっ切り振り抜きました」
ゴールが決まると両手を掲げて何度もガッツポーズをつくり、声援を送り続けるバックスタンドに駆け寄って喜びを爆発させた。
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▽第102回全国高校サッカー選手権山梨予選
第102回全国高校サッカー選手権山梨予選