高岡はグループステージで躍動したが、スペイン戦で沈黙。名和田はグループステージで自分の現在地を突き付けられ、心が折られそうになりながら最後の最後に結果を残した。
異なるキャリアを歩んできたふたりにとって、このワールドカップが本当の意味でライバルになった瞬間でもある。今までは高岡が名和田を追いかける流れだったが、今回のワールドカップで間違いなく周りからの見方は変わった。だが、ライバルがいるからこそ、さらなる高みを目指せるし、成長もできる。
次に2人が顔を合わせるのは選手権の舞台。神村学園は県予選をまだ残しているが、名和田と高岡の戦いはここからが本当のスタートだ。ワールドカップで味わった悔しさを胸に刻み、次のステージに向かって走り出す。
(文・写真=松尾祐希)