攻撃だけではなく、守備にも成長の跡があった。
春の帝京戦ではまだまだだったが、この試合ではシュート1本に抑え、ほぼなにもさせなかった。守備は主将を務めるDF4岡未來(3年)、DF3柴尾美那(3年)この2人のセンターバックが中心だが、ボランチのMF6大井孝輔(3年)、MF8木津奏芽(2年)らの貢献度の高さを忘れてはいけない。
「うちのチームは攻撃だけにフォーカスされがちだが、守備、特に中央ラインの成長は大きい(谷監督)」
奔放な攻撃は堅くて執拗な守備にもたらされている。さらに夏からは食事の摂り方、筋力トレーニングを工夫することで身体作り、体重増加に努めた。さまざまな取り組みが結実しての初戦突破にさらなる自信を深め、神戸弘陵は前橋育英との2回戦に臨む。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権