西丸道人

 パンチの効いたシュートと献身的な守備は高校年代でもトップクラス。ボールを運ぶ力も持ち合わせており、簡単には倒れない身体の強さもある。準々決勝で敗れた第102回全国高校サッカー選手権から約2週間。神村学園から仙台に加入したFW西丸道人がプロサッカー選手として新たな一歩を踏み出している。

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 1月22日、沖縄でキャンプを行なっている仙台のトレーニングに西丸の姿はあった。「いろんな面で難しさがある。前よりも頭を使いながらプレーしていて、考える機会が多くなった印象が強い」とプロの世界で戦う難しさを早速感じている。

 「スピード感が全然、高校とは違うんです。ツータッチでボールを扱っていても(判断が遅くて)取られてしまうシーンが多い。しっかり、考えてボールに触らないといけないなと。そこは今まであまりやってきていない部分なので、早く慣れないといけない」

 課題はまだまだ多く、ルーキーとして謙虚に学びながら日々を過ごしている。しかし、その状況に苦悩しているわけではない。新たな環境に胸を躍らせ、刺激的な毎日の中で前向きな姿勢でサッカーに取り組んでいるからだ。

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