武南イレブン

 シュート数を見れば、細田学園5本(前半1本・後半4本)に対して武南15本(前半7本・後半8本)と圧倒した。にもかかわらず、決まったのは1点のみ。

 特に前半について内野監督は「あれだけ攻めておいて、あれだけチャンスがあって決まらなかった。攻められなかったのがすべてでした」。「根本的に自分たちのミスで自滅している部分が多々ありました」と振り返った。

 最低限、勝ちはしたものの不甲斐ない試合内容となったのは苦しい台所事情があったからだ。

 内野監督によれば、チーム内で体調不良の選手が続出。先発起用したかったメンバーの半数が欠場し、今回は試合経験の少ない選手中心の編成となった。そのようなメンバーでの完封勝利に「よく戦えたと思う」と評価する一方、やはり注文はある。

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▽令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)