昌平が勝利
ふたつめは心理的動揺。
5-1以降の展開を昌平GK1白根翼(2年)は「全体の守備が緩んでしまい、自分自身も焦ってしまいました。その焦りが全体に伝染したかもしれませんし、相手の勢いに飲まれてしまいました。正直、早く試合が終わってほしいと思いました」と振り返る。
その昌平に動揺を与えたのが市立浦和FW11横井葵(2年)のドリブル。裏のスペースに走るとゴールにむかって一直線。とにかく恐ろしく速い。劣勢も手伝い、プレーに迷いがなかったのも功を奏した。放った3本のシュートはいずれも後半の終盤。そのうち2つが得点。残りの1本は決定機。昌平守備陣には脅威となったはずだ。
FW11横井について市立浦和・大野恭平監督は「どことやっても相手をぶち抜けます。ドリブルの馬力がすごく、抜けきってしまう。また小回りが利いて、内でも外でもプレーができるようになりました」と評価。
【次のページ】 昌平、納得の5得点とまさかの4失点となった2つの理由(4)
▽令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)