主将のGK田川直樹(3年)のキックは正確そのもので、正規の後半は強風の風下にもかかわらず、プレーキックもパントキックも風に影響されることなく味方に届けた。「キックは自分の武器ですから」と真っ先に主張する。
ここまでの3試合は無失点。最後尾で守りの司令塔役を担う田川は、「堅守の理由ですか? 気持ちの問題です」と答えたので具体的な背景を尋ねると、 「チャレンジ&カバーがしっかりやれているからだと思う。自分がその環境をつくっているんです」と守護神は説明した。
GKにしては173センチと小柄だが、そこはポジショニングと前方に進出する積極性でカバーしているという。
決勝を争う日大明誠には新人大会準々決勝で対戦し、1-2で敗れた。大石監督は「そのリベンジもありますし、ヴァンフォーレ甲府さんのホームスタジアムでできることに感謝しながら戦いたい」と述べた。
【次のページ】 名門復活へ気合のイレブン 東海大甲府、決勝も制し第1代表を狙う(5)
▽令和6年度関東高校サッカー大会山梨予選
令和6年度関東高校サッカー大会山梨予選