千里イレブン
その千里の中で特にプレーで輝きを放ったのが背番号10のMF伊崎太智(3年)だ。
伊崎はボランチのポジションで金光大阪の厳しいプレッシャーにさらされながらも、足元の技術の高さを見せ続け、そのプレーぶりには余裕すら感じられた。逆転ゴールとなった2点目のシーンでは、右サイドを力強いドリブルで突破し、鋭いクロスを供給。柴山のゴールをアシストした。
運動量が落ち防戦一方となった試合終盤には、上背の高さを生かし自陣ゴール前で空中戦にも参加。チームのために戦える部分も見せた伊崎だったが、PA内で相手の突破を止めようと足を出したところで痛恨のPK献上。伊崎にとっては大きな手応えと悔しさが入り混じる試合となった。
「ほんまに悔しいですね。ずっと練習してきた形で点を取ることも出来て、シード校を相手に公立高校でもやれると感じましたし、選手権で私立校にリベンジしたいですね」
悔しいそうな表情で試合を振り返った伊崎。その表情からも、現実的に格上に勝利する算段が付いていたのだと感じられた。それでも「最後の方はクリアするので精一杯で、相手の地力の強さを感じました。選手層も厚いですし、最後のところで差が出ちゃったかなと思いました」とチーム力の差を感じたのも事実。
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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
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