そして迎えた3回戦の袋井戦。序盤に正GK1植松聡也が相手選手との接触プレーで負傷退場というアクシデントに見舞われながらも「チームメイトを信頼していたので誰が出ても大丈夫だと思った」とキャプテンの言葉通り、藤枝明誠との一戦で得た自信が代わって入った1年生GK23竹川乗にも伝わり袋井を完封、1984年以来のベスト8進出を勝ち取った。
自信が勝利を生み、目標はより高みへ。「最初はベスト8が目標でしたが、新しく赴任して来られた(朝倉徹)校長先生に『狙うなら優勝だろ』と喝を入れ直してもらって…それをめざしてないと先に行けないですから。ここからの目標は優勝です」と決勝ゴールを決めたFW9大倉匠も強いまなざしで語った。
次戦の相手は聖隷クリストファー。プリンスリーグ所属の浜名を破り、こちらも勢いに乗っている格上だ。「練習試合は1-5でした。でも相手は関係ないので…自分たちの持ち味の守備を見せていければいいと思います」と冨永が話すように今の富士東にとって相手は関係ないのだろう。彼らが11人で守備を続ける限り、快進撃は止まらない。
(文・写真=西山和広)
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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
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