身長168cm とFWとしては決して恵まれた体格ではないが、指揮官の言葉どおり、動き出しの速さには目を見張るものがある。加えて体格差のある相手DFに対しての身体の使い方やドリブルにも彼自身が作り上げてきた工夫が感じられる。
そんな宇都宮に目標の選手を尋ねると「小林悠選手です。PA付近でボールを受けた時の怖さ、それをめざしています」と答えが返ってきた。体格こそ違いはあるが、この試合でも見せたPAでの動きには、そんな憧れも表現されていた。
「自分もあの舞台に立ちたい。立つだけでなく自分のゴールでチームの勝利に貢献したい」と2年前に全国の扉を開けた瞬間をスタンドから見つめていた宇都宮。この日の勝利でまた一歩その目標に近づいた。
「今チームはすごくいい雰囲気でノリに乗っていると思います。この勢いを止めずに一戦必勝でやっていきたい」
小林悠をめざすストラーカー宇都宮海斗はまずは全国をめざし、これからも成長を続ける。
(文・写真=西山和広)
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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選