「ここでもうひとつ勝って全国で経験が積めればチームとしてもっと成長できる。経験を積ませたい…たくさん」と監督は思いを口にする。

 「まだ夏以降(伸びしろは)あると思います。チームも、攻撃の形もできていなかった。新しい選手も出て来ていますし、彼らが自信つけてピッチ上で表現できれば、もっと点の取り方のバリエーションもできますし、FWの選手たちも覚醒してくれればさらに良くなると思います。まだまだ伸び代はあります」

 そして迎える決勝戦については「自分たちは相手を見ていないので、今は自分たちの課題を改善する、それしかないです。自分たちが何をやらなきゃいけないのか、自分たちのスタイルが何なのか、もう一度見直して決勝戦で表現できれば次に繋がると思います」と選手たちの成長に期待を膨らませる。

 今年の静岡学園はまだまだ自分たちのスタイルを模索中。監督の期待に応えるためにも、まずキッチリ勝ち切って夏の全国への扉を開きたい。

(文・写真=西山和広)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選