チームではトップ下でゲームメイクしながらゴール前に飛び込んでいくことを求められるという川口は、前半から野辺地西ゴール前に飛び込んでいき、ゴールを脅かしたが決めきれずにいた。「少し苦しい展開だったけど、絶対に1本も流さずに全てのボールに入ろうと決めていた」と後半も何度もゴール前にポジションを取ると、ついにその時がやってきた。

 迎えた60分、川口は''その1本"のグラウンダーのクロスを右足で合わせてゴールネットを揺らせて見せた。「めちゃくちゃ嬉しくてとりあえず応援団の方へいきました」と話す殊勲弾を決めた勝利の立役者の一人は満面の笑み。

 自らのゴールで全国切符を掴んだ川口は「チームとしては春から3冠を目標に掲げている。個人としてはゴールやアシストでチームに役立つプレーをしていきたい」と話した。

(文・写真=古部亮)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選