分析用の映像を撮影するため、ヨコタ上桜スポーツグラウンドにはカメラを設置した。許可が下りるまでに何カ月も掛かったそうだが、シャワーも取り付けるなど、環境改善は着実に進んでいる。
早期に実現したいことが、自由に使えるグラウンドの確保だ。その構想はごく平凡な施設とは一線を画している。
吉積会長は「優れたデータ分析ができて、選手が成長していける環境づくりが次のステップ」と前置きすると、続けて「グラウンドにカメラを付けて選手の全データを収集します。さらに遺伝子検査も実施し、練習の強度や選手の特性に最適なサプリメントを提供するんです。サウナのほか、体をケアできる炭酸泉を設け、低酸素トレーニングが可能なクラブハウスを造りたい。ここに来たら間違いなく成長できる、と言われる日本一の環境にするためハード面で協力していきたいですね。この2年、クラブやサッカー関係者とはこんな話ばかりしてきました」と笑う。