今年の大津はプレミアリーグWESTでは2位のサンフレッチェ広島F.Cユースに勝点6差をつけ首位を独走。しかもチームは11試合で40得点、エースのFW9山下景司は13ゴールで得点ランキングトップと高校年代最高峰のリーグで十二分に力を示している。その大津でも1回戦で敗れてしまうのが一発勝負の怖さ。さらに対戦相手が決まってから時間もある初戦は、相手も十分に研究した上で挑んでくる。35分ハーフというレギュレーションの違いも大きい。

 「期待をしていただいて、色んな方から、お応援をいただいてる中で、本当はここで勝ち上がって、そういった方々の思いに結果で恩返ししたいということでやって来たんですけど。誰1人サボってないんですけど、力及ばすだったので、またリーグ戦と冬と、こういう一発勝負の試合とか、相手の良さを消すような試合とか、試合時間の短い試合でも、しっかりと勝ち切れるように、宿題を夏に貰ったと思って、頑張っていきたいなと思います」

 そう話し前を向いた指揮官。この悔しさを糧にプレミアと選手権に向け、さらに強くなること誓った。

(文・写真=会田健司)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)