「こういう試合で、やっぱり自分たちのポテンシャルみたいなものを感じたし、選手たちも感じてくれたから、こういう試合で勝てたことは僕にとってもそうだし、選手にとってもただの1勝ではないなと思います」

 指揮官がそう話したように、自分たちの弱い面とストロングを再確認できたこの1勝の意味は大きい。そして次はいよいよ昌平の鬼門とも言える準決勝。相手は、昇格初年度ながらプレミアWESTで暫定5位と大健闘を見せる帝京長岡(新潟)だ。

 「スタイル的には、少し似ている部分があると聞いてる。ただ自分たちは何も変えるつもり無いですし、相手があってのサッカーですけど、とにかく自分たちのこと、相手の良さを消すってことをやりながら、自分たちが優位に運べるようにやっていきたい」

 玉田監督は自分たちに目を向けるところは変わらないと準決勝を見据えた。

 過去3度の挑戦で3回涙を飲んできた舞台。準決勝第2試合、昌平vs帝京長岡はJヴィレッジスタジアムで8月2日の12時から行われる。

(文・写真=会田健司)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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