そして「お兄ちゃんは4.5歳からサッカーを始めたんですけど、最初は野球だったんです。右投げ左打ちで。だけど本人が途中でサッカーをやりたいと言い出したので、本人がやりたいならがんばりな、という事で兄がサッカーを始めたら、弟もやりたいとなって」と二人がサッカーを始めた経緯を教えてくれた成憲さん。
さらに「家で基本的にサッカーの話はしなくなりました。リラックスできるように、オンとオフを切り替えられるようにしています。そうしないと緊張した状態が続いちゃうと思うので。サッカーの話をする時はお兄ちゃんとしていますね。僕は一切かかわらないようにしています」と2人が小さいころと違って、今ではサッカーの話はしないと明かした。
そんな父にシャイな璃喜は「お父さんには感謝しています」と一言。そして「お兄ちゃんが今免許を取っているので、『優勝したら乗せてやる』って言われました」と嬉しそうに話した。
昨年は兄が3年、弟が1年生と1年間だけ2人揃って昌平でプレーした長兄弟。その時は目標の日本一に届かなかったが、この夏は負けず嫌いの弟が兄の分まで決勝で大活躍。仲良くも、ライバルでもある2人の活躍には陰で支える家族の存在があった。
(文・写真=会田健司)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)