本来であれば嫌だったであろう相手の追撃弾をリスペクトしつつ、選手たちを鼓舞した。相手の5バックに数的不利の状況だった前半の攻撃に対し「後ろは最少限に人数残して、もう少しハイサイド含めて中で枚数を差し込んで、寄ったところを2対1作って…最後はハマって得点に繋がりました。」後半は戦術に手を加え、勝利をもぎ取った。
しかし、課題も残る。
「後半もメンバーを一気に代えたところで一本の引っ掛けたカウンターからやられたところは課題だと思います。想像以上に相手が良かったなと言うのが印象ですね」。とにかく諦めず最後まで隙を狙ってきた合同チーム。「この後、今週末は文化祭の中での2回戦なので。色んな学校もそうなのでしょうけど…文化祭の準備と選手権のメリハリつけながら頑張りたいと思います」。その言葉には、どんな状況でも最後まで試合を諦めなかった合同チームの戦い方を選手たちに感じ続けて欲しい願いが込められていた。
(文・写真=西山和広)
▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選