しかし、そんな盛りだくさんの初戦を勝ち切ったキャプテン白羽祥大は「(得点後に失点のパターンは)練習試合でも多くて…自分たち2年生がもっと声をかけて1年生を引っ張っていって良い方向に変えられたらなと思います。そういう意味では今日はすごく良い経験になりました」とチームに足りないものを感じ取り、ハットトリックの林も「当たり前のようにチームを勝たせるためにゴールは狙いに行くのですが、守備の面でも体力が切れてもいいように走り切るのが1番の目標です」と自らの課題をしっかりと受け止めている。

 「それでも5点取れたことは本当に褒めてあげたいと思います」と、心底嬉しそうに話した高橋監督。その笑顔と言葉には、選手への確かな信頼感が感じられた。

(文・写真=西山和広)

▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選