「相手の動きというか、足とかを見てというよりも、自分の経験とか、そういう経験値の差とかがあったじゃないかと思います。今回の試合は全体的にディフェンス陣が個々で守ってくれていたので自分の活躍っていうのはあまりなかったと思うのですが、最後に自分で活躍の場ができて良かった」と、宮本は笑顔を見せる。

 自分の見せ場については「後半終わったあたりからPK戦があるなとは思っていたんですけど、まずは延長をゼロで守りきることが大事だったので、一旦、延長戦ではPK戦を忘れました」と、冷静に胸の奥にしまい込んだ。しかし実際にPK戦突入が決まると「任せろ任せろって味方が鼓舞してきたんで、俺が止めなきゃいけないなって責任感がありました」と、気持ちを切り替え、緊張感を楽しんだ。

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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選