「守る時間帯が多くなるのは仕方ないから、そこから攻撃のところを速くとか、切り替えのところを速くしようっていうのもずっと夏から続けていたのが出せて良かったです」

 冨永を中心に若いチームは徐々に立て直しを図り、37分、カウンターを機に1年生FW11花井晃太朗のパスから相手DFの裏に抜け出した攻撃の大黒柱の3年生MF8坂部加遥が、GKの頭上を狙ったループシュートで先制する。

 「FWの花井が良いパスを出してくれたので、それでキーパーが前に出てくるのが見えたので、あとは頭の上をループで浮かすだけでした」(坂部)

 「カウンターで取ったのが大きかったですね。やっぱりエース。3年生がしっかり決めてくれて、それでみんな勇気もらえました」と、ベンチで戦況を見守っていた増田監督にとっても溜飲が下がる一発だった。

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▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選