苫田玲央GKコーチは「牧野は1年の時からトップチームにいて、新津は3年生になりやっとトップチームに入ってきた選手。苦しんでいた選手だったけど、人間性は抜群でチームにとってずっと欠かせない存在だった」と称え、新津の活躍に目を潤ませた。
「牧野の気持ちを汲み取って大きなプレッシャーを背負って戦ったんですけど、最後は安心と喜びの感情が出ました。牧野には『勝ったぞ、次に繋げたぞ』と伝えられます。ここで一つ自信になったので、次も出る気持ちでチームを全国に連れていけるようなGKになりたいと思います」(新津)
試合終了の瞬間、肩を震わせ、大粒の涙を流す勝利の立役者の姿が、この大一番で背負った重圧を物語っていた。
(文・写真=古部亮)
▽第103回全国高校サッカー選手権長野予選
第103回全国高校サッカー選手権長野予選