日大藤沢(写真=K,Nishiyama)

 「相手がどういう風にしてくるか、自分たちが相手を見て今季はサッカーをやろうってずっと言い続けてきたのですが、最初なかなかそれが難しくて。チームでは『呼応』って言ってるのですが、お互いにコーチングしながら、相手の立ち位置がこうだったら(それを)見ながら5、10分過ぎたあたりから、自分たちで反応し合える、呼応し合えるようにようやくなってきました。(今日は)そこが自分たちのペースでの剥がしに繋がったかなって思います。もちろん相手も対策してきますけど、それならこっちもあるよね、こっちを対策してきたらこうもあるよねって、(相手も)わかってるのに止められないような形を求めています」

 平塚学園ペースになった時間帯に日大藤沢の選手たちは、しっかりと相手を分析、それぞれが描いたイマジネーションをピッチの上で『呼応』させ、しっかりと準備していた。だからこそ、次から次へと剥がしまくれたわけだ。実に奥深い。しかし、当然そこに至るにはその礎になるものも必要だ。

 

 「やっぱり顔が上がるようになったのは大きいですね。地道に技術的なこと、そしてお互いの特徴を理解し合って、相手の立ち位置に対してどう対処するかという引き出しができるようになったのは非常に大きかったですね。やっぱり顔が上がらないと難しかったですけど、全員がしっかりボールのコントロールとか、そういうベースを2、3年ずっとやり続けて来て、それを信じてできるようになってからは、やっぱり相手を見てゲームができるようになってきました。そこは本当に頼もしいなと思いますね」

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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選