今年から就任した大石監督の下、守備の強化を徹底的に計ってきた東海大甲府。指揮官の指導が実り、今大会、ここまで無失点を継続中。そんな東海大甲府にあってこの日、守備で光を放っていたのがDF13澤田湘太郎だ。苦しい時間帯では、競り合いに勝ち、味方を鼓舞するガッツポーズも見せた。

 「まずは勝って、決勝に行けてよかったです。気持ちですね。抜かれなきゃ失点することはないので、気持ちで抜かれないように頑張りました」とハキハキとした口調で試合を振り返ると「今大会は1失点もしてないんで、大会の中で成長したのもそうですし、この夏、そういう守備を意識してやってきて、この大会で発揮できています。例えば、ゴール前ではブロックを組んでゴールを守るっていうのは、チームとしても目標にして、しっかり意識をしています。後半の最後とかコーナーで決められそうになったんですけど、みんなでゴールを隠してブロックを組んで、しっかり弾けたのが今日の勝利の要因だと思います」とここまでの戦いぶりに胸を張る。澤田自身もサイドバックとして日本航空の攻撃をしっかりと封じた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権山梨予選
第103回全国高校サッカー選手権山梨予選